【回想録】深草アキ
宮尾登美子の『藏』(くら)という盲目の、松たか子が演じたNHKのBS日曜ドラマがあります。新潟酒蔵の跡を継いだ盲目の娘が杜氏と一緒に酒蔵を守っていくドラマ。
親が亡くなった後、目が悪いにもかかわらず、後を継いだっていう子がいるんですよ。この物語を宮尾登美子が作って、ドラマでNHKでその音楽を担当したのが深草アキ。この男は鬼太郎と一緒にバンドを組んでたんです。
途中から別れて、中国・秦の時代に作られた梅花琴っていう花瓶のような形の、桐の箱のようにできたものを3弦のフレットがついた、普通の三味線とは違って3弦なんだけれども、フレットがついてるからバイオリンのような感じですけども、文革の前の頃にはスチールだったんですね。
ところがもっと前の秦の始皇帝のときにはスチールではなくて、絹だったんです。絹糸のゆったものとか琴とか三味線とかと同じような弦を使って。
室内楽ですから、本来は小さな部屋の中で食事を楽しみながら聞いてた音楽だったんです。彼が音楽を増幅させながら、うちのお寺で約10年間、あのコンサートをやったわけです。